"FIG tee" -multi- printed by sojie
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"FIG tee" -multi- printed by sojie 2026
2026年春、サルバドール・ダリの真筆を鑑賞するためだけに、私はスペインのバルセロナとマドリードを訪れた。
最初に降り立ったバルセロナから列車で約1時間半。ダリが生まれ育った地、Figueres(フィゲラス)で過ごした数時間の中で、肌で感じた街の空気や目に映った情景を無造作に描き殴ったスケッチ。それを左脇へと配置した。
その後、旅はマドリードへと続く。数多くの油彩画を鑑賞する中で、ついに最愛の作品である『目覚めの一瞬前に柘榴の周りを蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢』との対面を果たした。
右胸のイラストは、名画を前にした際の高揚感、そして直前に訪れたロサンゼルスやパリでの記憶を、約1ヶ月に及ぶ長旅の終着地であるマドリードで一つのスケッチに集約させたものである。また、右脇腹に配した虎の図案も、同作の一部を独自の解釈で解体し、デザインへと落とし込んだ。
本来、Tシャツの前後という概念を超え、脇腹から背面にかけて大胆にプリントを施したミュージアムTシャツは、通称「マルチ」と呼ばれる。数あるマルチの中でもダリの作品を冠したものは一級品とされており、昨夏、自身が勤める古着店でその実物を目にしたことが、今作の制作動機となった。
実際のシルクスクリーンプリントにおいて、3枚の版を使い分け、その都度乾燥工程を挟みながら3箇所に刷り込む作業は、極めて多大な労力を要する。限られたスペースのアトリエにて、全工程を手作業で行っているため生産数には限りがあるが、近年の制作物の中でも群を抜いて完成度の高い一着であると自負している。
ボディにはウォッシュ加工を施したシングルステッチ仕様を採用した。長年着込まれた古着のような風合いと薄手の生地感は、さながらヴィンテージTシャツのディテールを再現している。
松本製作所
